COSMOLOGY

宇宙飛行暦

『宇宙飛行暦』(自費出版)

西暦2013年※完売致しました

宇宙飛行暦第一号!

暦を通して己や世界を深く知り、宇宙飛行に挑戦しようとするための入門の書。

実用可能な手帳カレンダー付き。

表紙の絵は、どうめんさきこ画伯作。

『宇宙飛行暦』(私用)

西暦2015年・2016年

第一号から変化あり。時間の流れを形に結晶化させる試み。

毎年の自分の認識変化と共に宇宙飛行暦も変化していく。 

『宇宙飛行暦 ワークショップ』

『耳で聴く宇宙飛行暦 』

西暦2014年

篠笛奏者「瀬戸洋平」と一緒に研究開発した「耳で聴く宇宙飛行暦」。

目が見えなくても自分で暦を作ったり、暦で遊んだりしてみたい!!!

そんな気持ちから生まれました。

宇宙飛行暦 遊び書き

西暦2007年、僕はインドネシアのジャワ島で一ヶ月はガムラン音楽の勉強、もう一ヶ月は映画の撮影をしていました。

驚きの毎日、発見の毎日でした。遊行遊鼓覚書でも書きましたが、物の見方根本そのものに変革が訪れました。まさにカルチャーショック。

暦に興味を持つようになったのもジャワ島での生活がキッカケでした。

インドネシアは世界で一番イスラム教徒が多い国で、ジャワ島の大多数の人もイスラム教徒でした。

人々は一日に何回もメッカに向かってお祈りをしたり、九月になると一ヶ月間断食したりします。日本で育ち思春期にオウム真理教の事件やニューヨークのテロ事件を体験した僕にとっては超衝撃的だったし、ましてやイスラム社会での生活なんてものは全く未知なる世界でした。

イスラムの習慣で特に衝撃をうけたのは、イスラムにとって最大の行事であるラマダーンと呼ばれる断食でした。しかし、その断食の季節にまつわる話でとても理解しがたい点がありました。

僕が滞在していた頃、ラマダーンは九月に行われていたのですが、来年は八月に行われるというのです。

ちなみにラマダーンとはアラビア語で九月という意味です。

偶然ですが、僕が滞在した年のラマダーン(9月)は我々の9月と偶然同じ時期だったのですが、来年はラマダーン(9月)が我々の8月にズレていくというのです。

どういうことなのか詳しく聞いたところ、そのイスラムの九月(ラマダーン)の時期というのはちょっとずつズレていくらしく、どうやらイスラームにとっての一年というのは我々の一年よりも11日短いという事が判明しました。

僕は今まで当たり前だった一年という意識に揺さぶりをかけられてしまいました。

これは一体何なのだ??

僕は初めて今まで当たり前に使ってたカレンダー、そして暦というものを意識するようになりました。

「我々の暦」と今まで言ってきたカレンダーは明治以降導入された「西暦」だということは知っていたが特に意識することもなく日常ではスルーしていました。

しかし、このジャワ島での体験をキッカケに段々と「一体何故まるでこのカレンダーしかないかの如く、西暦に従って生活していたのだろうか?」と疑問に思ってきたわけです。

そしてそこからどんどんと芋づる式に、世界には様々な暦があることを知り、新年の始まりも地域によって全く違う事や、一日の始まりですら違うことを知りました。

イスラームでは日没が一日の始まりですし、ジャワ島の暦では一週間は5日です。

では僕がまるであたかも唯一のカレンダーであるかの如く使っていた西暦はどうなのか?

西暦というのはキリスト起源の暦です。もちろんキリスト教の方にとっては何の問題もありませんが、そうじゃない人にとってはどうなのか。

そして一年の始まりの現在の1月1日はどうやら天体運動とは無関係のようです。一ヶ月の長さも極めて合理的ですが、味もそっけもありません。

歴史的に支配者はまず暦を支配するらしいです。世界ではどんどんとグローバリゼーションとやらで画一化されていき、世界には多様な暦や時間感覚があったはずが、均質な時間に染まってきています。オリンピックなんか時計が狂ったら成り立たないでしょう。

年、月、週、日、とは何か?分や秒などあるが時計って一体何なのか?時間とは一体何なのか?

僕はどんどん暦や時間の世界にのめりこんでいきました。

そのような経緯で僕は僕にあったカレンダーを色々探すことになりました。しかし、自分が求めているカレンダーは全然見つかりませんでした。色々なカレンダーを探しましたが、従来通りのカレンダーか、旧暦か、ムーンカレンダーのようなものか、マヤ暦とか、もしくは面白いんだけど僕には使いにくいというようなものが多く、では無いのなら自分で作っちゃおう!という事になってしまいました。

その流れであれよあれよという間に西暦2013年の春に宇宙飛行暦を出版することになりました。

初版では僕が作ったカレンダーと基本的な解説をセットにした内容で販売していました。

その内容で毎年出版していこうと思っていたんですが、よくよく考えると僕の作った暦がみんなに使われることが重要なわけではなく、それぞれが自分で暦を捉えなおし作り直すことの方が重要なのではないかと考えが変化していきました。

なので現在はみなさんが暦で遊び倒せるような「宇宙飛行暦ガイドブック」なるものを制作中です。

この本を使えば幸せになるとか、スピリチュアルな何かを感じるとか、世の中にはそのようなハウツー物が氾濫してます。

現在制作中の宇宙飛行暦ガイダンスはそういう類のものではございません。むしろそのような虚飾から自由になる方針で作ってます。極めて単純な探究心や遊び心を大事にしたいです。

暦というのは現在自分がどのように世界を認識しているのか、その全てが現れます。なので宇宙飛行暦は色んなことに気づいていったり発見があったりすることでどんどん変化していきます。常に暫定的な目でもって更新され続けます。

暦は人を束縛し、限定し、支配する世界でもあります。それはしょうがないし必要な事でもあるのですが、そこから少し距離をとり、自由に遊びながら自分の事や世界の事を自分の尺度とペースで発見できるようなことができたらと思っています。

暦の世界は凄いです。人類のドラマの結晶です。

政治、科学、天体、音楽、冒険、サバイバル、歴史、占い、宗教、夢、人間の弱さ、、、その全てが詰まっています。先人たち歩んだ痕跡を辿っているとなんだか泣けてくることもあります。

暦は色んな立場から色んな興味をぶつけられるそんな器の大きな世界です。

現在制作中の宇宙飛行暦ガイダンスも色んな立場の人が色んな興味をぶつけながら暦を使って遊べるようなそんなガイドブックにしたいです。

冬の羊男 喜びの母 一回転 立春と満月の重なる日 (西暦2015年2月4日)